3
消防・防災

災害時の情報共有を円滑にするため、複数のシステムを組み合わせて運用【奈良県斑鳩町】

事業の概要

  • 斑鳩町では、複数のシステム(ビデオ通話、SNS、GIS)を組み合わせて、効率的な災害情報の把握・管理、関係機関(消防・警察)との迅速な情報共有、住民への円滑な情報提供を実現している。
  • 災害現場にいる職員は、 「映像通報システム」を利用することで、道路の浸水・破損や通行止め等の状況を、災害対策本部と映像で共有することができる。また、共有された情報は、GISを利用した「防災SNS」の地図上に集約・可視化され、消防・警察等を含めた関係者間で共有することができる。
  • さらに、「防災SNS」に集約した情報は、住民がスマートフォンにインストールする「防災アプリ」に、プッシュ型で通知できる仕組みとなっている。

【参考情報①】 人口:2.8万人(令和6年1月1日現在)   

関連URL:https://www.town.ikaruga.nara.jp/

令和6年度事業費 1,540千円

もっと知りたい!担当者にインタビュー

Q
取組の経緯・きっかけを教えてください。

A

従来は、災害現場と災害対策本部との情報共有を行うにあたり、無線・写真での情報のやり取りを行っていました。また、現場から共有された情報を紙やホワイトボードで管理していたため、消防や警察への情報共有が困難でした。これらの課題を解決するため、システムの導入を検討しました。

Q
苦労した点を教えてください。

A

システム導入の必要性について、庁内での合意形成に苦労しました。また、システムを利用することが想定される職員に対し、システム業者の指導のもと操作研修を実施しましたが、システム操作の習熟度合いに個人差があり、定期的に研修を開催する必要があると考えています。

Q
今後の展望を教えてください。

A

職員に対し定期的に研修を行い、いざというときの備えを盤石にします。

斑鳩町総務部安全安心課

事業効果

Q
その1

A

災害発生時、現場と災害対策本部との情報共有を行うにあたり、映像通報システムのテレビ電話機能を活用することで、無線・写真でのやり取り以上に迅速かつ的確な情報共有が可能となった。

Q
その2

A

防災SNSを活用することで、現場から報告された情報の集約と、関係機関との情報共有が容易になった。

Q
その3

A

防災アプリを活用することで、通行止め道路や避難所情報等、住民に提供すべき情報を速やかに提供できるようになった。

コスト

イニシャルコスト

1,045千円(税抜)

内訳

・映像通報システム導入費

385千円

・防災SNS導入費

660千円

ランニングコスト (1年あたり)

660千円(税抜)

内訳

・映像通報システム利用料(22千円/月)

264千円

・防災SNS利用料(33千円/月)

396千円

※ 主にシステム導入等に係るコストを記載

スケジュール

検討開始から導入までの期間

11か月

スケジュールの内訳

R5.10~R6.3庁内調整(6か月)
R6.4~6 システム導入、研修(3か月)
R6.7~運用開始

サービス提供事業者等

サービス提供事業者

株式会社アルカディア

サービス名

映像通報システム、防災SNS スピーキャンタイムライン、防災アプリ ハザードン

運用形態

パッケージ製品をクラウド環境で運用

その他参画主体

-