自動運転バス定常運行 塩尻で県内初 9日から

出典:読売新聞オンライン

実証実験で塩尻市内を走行した自動運転バス
実証実験で塩尻市内を走行した自動運転バス(今年1月)

 塩尻市などは5月9日から、市中心部の公道で自動運転バスを継続的に走らせる「定常運行」を開始する。当面、7月19日までの隔週の金曜日と土曜日に運行する予定で、8月以降は今後検討する。県内で自動運転バスの定常運行を行うのは初めて。

 市などは、2020年度から自動運転の実用化に向けた実験に取り組み、今年1~2月には、特定の条件下でシステムによる完全自動運転をする「レベル4」の実証実験を行っていた。

 今回の定常運行は、運転手が同乗して必要に応じて介入する「レベル2」で実施する。大門の地域DXセンター「core塩尻」を出発し、停留所のある「JR塩尻駅」「カインズ塩尻店・デリシア塩尻東店」「塩尻市役所」を経由して戻る1周約5・5キロのルート。市道や県道のほか、国道も通行する。

 午前10時5分発が始発便で最終便は午後3時25分発。1日5便運行し、各便先着で13人が無料で乗車でき、予約は不要という。「カインズ塩尻店・デリシア塩尻東店」の停留所で下車するとそれぞれの店で使えるポイントを付与するキャンペーンも行う。

 市先端産業振興室は「これまでは短期間での実施だったが、定常化することで多くの方が利用できるようになり、季節ごとのデータの蓄積もできるので、将来的なレベル4の自動運転に向けて弾みにできれば」としている。

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