事業の概要
- ニセコエリアでは、蘭越町・ニセコ町・倶知安町の3町の連携により、ニセコ観光圏を形成し、(一社)ニセコプロモーションボードと協働して、豊かな自然資源と国際交流の強みを生かした国際的なリゾートとしての地域の魅力を発信している。
- 本エリアでは、外国人観光客の割合が多いため、観光案内も外国人に分かりやすいものである必要がある。そこで、(一社)ニセコプロモーションボードでは、外国人観光客をターゲットとしてAIチャットボットを運用している。
- 地域で多言語対応のAIチャットボット機能を導入することにより、利用者は、各町の境界に囚われずにサービスを利用することができる。また、当該機能については、各団体のHP等でも活用されている。
【参考情報①】蘭越町人口: 0.4万人、ニセコ町人口: 0.5万人、倶知安町人口:1.6万人(令和5年1月1日現在)
関連URL: https://nisekotourism.com/ja/
((一社)ニセコプロモーションボード)
【参考情報②】地域づくり総合交付金(北海道)とは
URL:https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/ckk/subsidy/top2.html
URL:https://www.pref.hokkaido.lg.jp/fs/2/2/7/6/7/6/0/_/oshirase2.pdf
令和3年度事業費 1,700千円
(うち、地域づくり総合交付金(北海道) 800千円)
もっと知りたい!担当者にインタビュー
取組の経緯・きっかけを教えてください。
観光案内において有用なAIチャットボットをニセコエリアに面的に実証導入することで、観光客のCS(顧客満足度)を向上させ、受入環境整備を図り、将来的なスマートリゾート化の一助としようと考えました。
導入又は実証時において、国又は都道府県の支援制度 (人的支援や技術提供、補助金等)を活用しましたか?
令和3年度に、北海道の地域づくり総合交付金を活用しました。
これから事業を考えている自治体に向け、一言お願いします。
AIチャットボット導入により、一定程度、観光案内所不足や観光案内マンパワー不足解消に役立つと考えられます。また、将来的にAIチャットボットの認知度と精度向上が進めば観光案内に関するかなりの対応が可能になると考えられます。
事業効果
その1
チャットボットの実装により、観光案内窓口を訪れる観光客が減少し、窓口業務負荷が軽減された。
その2
閲覧される情報の傾向を分析したマーケティング戦略の改定や、地域の飲食やアクティビティ事業者の情報の積極的な発信により、地域における消費拡大に寄与している。
コスト
イニシャルコスト
4,330千円(税抜)
内訳
・英語版チャットボット開発 | 3,500千円 |
・日本語版チャットボット開発 | 230千円 |
・中国語版チャットボット開発 | 250千円 |
・その他 | 350千円 |
ランニングコスト (1年あたり)
4,617千円(税抜)
内訳
・英語版チャットボット開発 | 2,400千円 |
・日本語版チャットボット開発 | 1,200千円 |
・中国語版チャットボット開発 | 915千円 |
・その他 | 102千円 |
備考
地域の魅力を活かした観光地づくり推進事業(北海道観光振興機構)による補助金を活用
※主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
8か月
スケジュールの内訳
R2.4~5 | 関係者擦り合わせ(2か月) |
R2.6~10 | 学習用データ事前整理(5か月) |
R2.11 | データ投入(1か月) |
R2.12~ | 運用開始 |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | 株式会社ビースポーク |
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サービス名 | 行政向けAIチャットボット |
運用形態 | 個別開発製品をクラウド環境で運用 |
その他参画主体 | 一般社団法人ニセコプロモーションボード(AIチャットボットの運用とウェブサイトへの設置)、AIチャットボットのウェブサイトへの設置事業者(株式会社ニセコリゾート観光協会、一般社団法人倶知安観光協会、一般社団法人蘭越町観光物産協会、日本ハーモニー・リゾート株式会社、中央バス観光開発株式会社、ニセコバス株式会社) |