事業の概要
- 青森県は、ブランド米である「青天の霹靂」の安定生産やブランディングを図るため、リモートセンシング技術等を活用したシステム(青天ナビ) を構築した。
- 青天ナビは、米の収穫量や玄米タンパク質含有量等のデータを集計・分析するとともに、衛星画像解析により収穫適期のマッピング等をすることができる。これにより、県は、生産者へのデータに基づく指導や米の品質管理を行うことができ、安定生産やブランド化につながっている。また、生産者も青天ナビを活用することで、自身のほ場(水田)に関するデータを知ることができる。
- さらに、「青天ナビ」の技術を応用し、他のあおもり米についても、リモートセンシング技術等のデジタル技術を活用した生産支援を展開している。
【参考情報①】 青天ナビ
関連URL:https://www.aomori-itc.or.jp/soshiki/nourin_sougou/syokai/smart.html
((独)青森県産業技術センターHP)
【参考情報②】地方創生推進交付金(内閣府)とは
URL:https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/souseikoufukin.html
【参考情報③】第11回地域産業支援プログラム表彰事業(イノベーションネットアワード2022 農林水産大臣賞)
令和5年度事業費 16,057千円(青森県事業)
もっと知りたい!担当者にインタビュー
取組の経緯・きっかけを教えてください。
平成27年にデビューした「青天の霹靂」のブランド化を進めるため、栽培管理の見極めや労働力不足などの課題解決策のひとつとして、衛星画像を活用した栽培支援システムの開発に取り組みました。
導入又は実証時において、国又は都道府県の支援制度 (人的支援や技術提供、補助金等)を活用しましたか?
リモートセンシング技術を活用した収穫適期マップなどの利用実証に農林水産省の革新的技術開発・緊急展開事業(平成28年度から4年間)を活用したほか、「青天ナビ」システムの構築などに内閣府の地方創生交付金(平成28年度から令和3年度のうち5年間)を活用しました。
導入の効果を教えてください。
収穫適期や玄米タンパク質含有率等の情報を元に、生産者やほ場にあわせたきめ細かな指導が可能になったことで、収量の増加や品質の向上、デビュー以来8年連続の食味ランキングの特A評価獲得などにつながり、県産米全体をけん引するブランド米としての役割を担っています。
事業効果
その1
米の収穫適期や玄米タンパク質含有率等の情報を元に、生産者やほ場(水田)にあわせたきめ細かな指導が可能になったことで、収量の増加や品質の向上を実現できている。
その2
10aあたりの米の収量が、約15%増加した。(利用前:463kg/10a、利用後:529kg/10a)
その3
ブランド米である「青天の霹靂」は、一般財団法人日本穀物検定協会の食味ランキングにおいて、品種デビュー以来、8年で特A評価を獲得している。
コスト
イニシャルコスト
(非公表)
備考
「青天ナビ」システムの構築にあたり、内閣府の地方創生交付金(平成28年度から令和3年度のうち5年間)を活用
ランニングコスト (1年あたり)
(非公表)
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スケジュール
検討開始から導入までの期間
1年7か月
スケジュールの内訳
H31.2 | 運用開始 |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | 株式会社ワールドコミュニケーションズ |
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サービス名 | 青天ナビ |
運用形態 | 独自開発製品をクラウド環境で運用 |
その他参画主体 | 青森県産業技術センター(開発・運用) |