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農林水産業

流速や波高等を計測する自動観測ブイにより収集したデータを活用した漁業の効率化 【福井県福井市】

事業の概要

  • 福井市は、令和3年度定置網漁業において、漁場に行っても、漁場の波が高いことや潮の流れが速いことにより、網の引き上げができずに帰港することを避けるために、流速や波高を計測するブイの設置について補助を行っている。
  • 海上に設置したブイが収集した、波などの状況に関する情報を、クラウドを経由して、陸上の端末にリアルタイムで表示することにより、漁業者が出港前に漁場の状況を知り、出港を判断する材料とすることができる。これにより、燃料費等を削減することで生産者の負担を軽減するとともに、航行のリスクを減らし、安全を確保することができる。

【参考情報①】 人口:25.8万人(令和5年1月1日現在) 

関連URL: -

【参考情報②】地方創生推進交付金(内閣府)とは

URL:www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/souseikoufukin.html

令和3年度事業費 4,300千円

(うち、地方創生推進交付金(内閣府) 1,433千円)

もっと知りたい!担当者にインタビュー

取組の経緯・きっかけを教えてください。

定置網漁業では、これまで漁業者の経験や勘に基づき出漁の可否を判断していましたが、情報伝達技術を活用することで、漁業の効率化を目指しました。

導入又は実証時において、国又は都道府県の支援制度 (人的支援や技術提供、補助金等)を活用しましたか?

令和3年度に内閣府の地方創生推進交付金(1,433千円)を活用しました。

事業の近況を教えてください。

自動観測ブイが計測する漁場での流速や波高等のデータを漁業者のスマートフォンで確認できるため、出漁の判断を正確に行うことができるようになりました。これにより、人件費や燃料費等の経費軽減が図れています。

担当部署 福井市農林水産部林業水産課

事業効果

その1

出戻り(漁場に行っても、漁場の波が高いことや潮の流れが速いことにより、網の引き上げができずに帰港すること)の回数が年10回程度減少した。

その2

漁場の状況が遠隔で定量的に把握できるため、出港の判断が容易になった。

コスト

イニシャルコスト

4,300千円 (税抜)

内訳

・機器購入費4,300千円

備考

地方創生推進交付金による補助額:1,433千円

ランニングコスト (1年あたり)

252千円(税抜)

内訳

・利用料252千円

※主にシステム導入等に係るコストを記載

スケジュール

検討開始から導入までの期間

1年

スケジュールの内訳

R3.4~12 事業主体との意見交換・機種選定
R4.1機器購入
R4.4~ 事業開始 

サービス提供事業者等

サービス提供事業者

サービス名

運用形態

その他参画主体