事業の概要
- 裾野市では、耕作放棄地の調査について、手作業で行っており、調査前の地図や帳票の準備に多くの時間と手間を要していた。また、農業委員が現地で調査を行う際にも、限られた人数で調査できる範囲には限界があった。
- そこで、市では、令和2年度に耕作放棄地を自動で判定するアプリ「ACTABA」を導入し、実証実験を行った。このアプリは、衛星画像とAIを活用し、季節ごとの植物の高さから耕作放棄地と農地等を区別することで耕作放棄地が衛星画像上にカラーリングされ、マッピングされる仕組み。
- これにより、調査の事前準備の負担が軽減されるとともに、調査すべきエリアが絞りやすくなるなど、農業委員の負担軽減にもつながることが期待される。
【参考情報】 人口:5.0万人(令和5年1月1日現在)
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令和3年度事業費 0千円
もっと知りたい!担当者にインタビュー
取組の経緯・きっかけを教えてください。
農地パトロールは、準備段階から現地踏査、判定結果の記入、入力など一連の業務について委員・職員ともに負担となっていました。
これらの課題について、裾野市が進めるSDCC(Susono Digital Creative City)構想具現化のための事業者等からのアイデア公募の中で、市の課題と事業者等の技術がマッチングし実証実験する運びとなりました。
事業の近況を教えてください。
令和2年度は部分的な実証実験を、令和3年度は全委員にタブレット端末上で「ACTABA」を操作してもらい、調査しました。
準備段階でも負担が軽減され、現地調査では職員が補助しながらの操作となりましたが、位置関係を瞬時に把握できること、写真撮影記録もできることで、今後の業務効率化等に資するものであることを確認しました。
これから事業を考えている自治体に向け、一言お願いします。
デジタル技術等の導入で懸念されるのは、比較的高齢層である農業委員の端末操作です。当市では取り扱い講習を事業者とオンラインで実施、現地調査でも不安を和らげるような対応を取りました。抵抗感もありましたが、「習うより慣れろ」を合言葉に実証実験を実施しデジタル推進に対する理解を深めました。
担当部署 裾野市産業振興部農林振興課
事業効果
その1
アプリの活用により、対象地図・帳票の作成・印刷、農地パトロール結果の入力等が不要になり、業務時間が20時間程度削減されている。
その2
紙地図での運用に比べ、調査対象農地の位置の把握が簡単になったため、パトロールを行う農業委員の負担が軽減されている。
コスト
イニシャルコスト
-円 (税抜)
内訳
-円
備考
実証実験のため費用負担なし
ランニングコスト (1年あたり)
-円 (税抜)
内訳
-円
※主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
6か月
スケジュールの内訳
R2.3~5 | 市デジタル構想の策定、事業者からのアイデア募集 |
R2.5~7 | 実証実験に向けた事業者との協議 |
R2.8~ | 事業開始 |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | Sagri株式会社 |
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サービス名 | ACTABA |
運用形態 | パッケージ製品をクラウド環境で運用 |
その他参画主体 | - |