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環境

ICTを活用した24時間リアルタイム赤潮監視体制の構築 【大分県】

事業の概要

  • 大分県では、プランクトンが高密度に増殖することにより海色が変わる赤潮により、漁業に甚大な被害が生じていることを踏まえ、ICTを活用し、赤潮の早期発見、早期対応が可能な仕組みを構築した。
  • 赤潮の初期発生域に、24時間、ほぼリアルタイムで監視ができる自動昇降式観測機を設置し、HP上で誰でも閲覧可能とした。
  • これまでは、週1回程度、職員が観測地点に出向くことにより状況を監視していたが、この仕組みにより、データの精度が上がり、事務の効率化にも繋がった。

【参考情報①】 人口:112.4万人(令和5年1月1日現在)  

関連URL:https://www.pref.oita.jp/soshiki/15082/kenkyunow99.html
(県HP)

【参考情報②】地方創生推進交付金(内閣府)とは

URL:https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/souseikoufukin.html

令和3年度事業費 45,040千円

(うち、地方創生推進交付金(内閣府) 20,964千円)

もっと知りたい!担当者にインタビュー

取組の経緯・きっかけを教えてください。

赤潮監視の高精度化、迅速化といった現場漁業者の要望に対し、IOT技術の導入による解決策を検討した結果、自動昇降式観測機を活用した赤潮監視という構想に行きつきました。

導入又は実証時において、国又は都道府県の支援制度 (人的支援や技術提供、補助金等)を活用しましたか?

IOT技術を用いた赤潮監視の実証化を行うにあたっては、内閣府の地方創生推進交付金(令和元年度から3年間)を活用しました。

事業の近況を教えてください。

赤潮シーズン中において、週1回の監視から現在では24時間の連続監視が可能になりました。また、緊急の赤潮発生にも対応でき、タイムリーでかつ効率的な調査が可能となりました。

担当部署 大分県農林水産研究指導センター水産研究部養殖環境チーム

事業効果

その1

赤潮の発生をリアルタイムに把握できるため、迅速な対応が可能になった。

その2

職員が観測地点に出向く必要がなくなり、業務負担が軽減されたうえ、24時間いつでも観測できるようになった。

コスト

イニシャルコスト

約5,000千円 (税抜)

内訳

・機器購入費約5,000千円

備考

機器は県と市の負担で購入

ランニングコスト (1年あたり)

1,300千円(税抜)

内訳

・センサー校正300千円
・筏、機器の保守管理1,000千円

備考

内閣府の地方創生推進交付金を活用

※ 主にシステム導入等に係るコストを記載

スケジュール

検討開始から導入までの期間

9年

スケジュールの内訳

システム開発期間(6年)
事業化(3年)

サービス提供事業者等

サービス提供事業者

環境システム株式会社

サービス名

水質計自動昇降装置 Real-Time 水質情報

運用形態

個別開発製品をクラウド環境で運用

その他参画主体シーアイファクトリー株式会社(メンテナンス)