事業の概要
- 富山市は、令和3年4月に市が推進するスマートシ ティ関連事業に関する情報を公開するWebサイトとして、「Toyama Smart City Square(富山市情報公開サイト)」を開設した。
- 市は、スマートシティ事業として、「富山市センサーネットワーク事業」などに取り組んでおり、これらの事業等によって得られたIoTセンサーからのリアルタイム情報など(窓口混雑状況、河川水位情報、消防車両出動情報、道路工事・通行制限情報等)をサイト上で一般に公開することにより、市民生活等に役立てることを目的としている。
【参考情報①】 人口:40.9万人(令和5年1月1日現在)
【参考情報②】 地方創生推進交付金Society5.0タイプ(内閣府)とは
URL:https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/souseikoufukin.html
令和5年度事業費 1,990千円
(うちデジタル田園都市国家構想交付金地方創生推進タイプ Scciety5.0型(内閣府) 995千円)
もっと知りたい!担当者にインタビュー
取組の経緯・きっかけを教えてください。
人口減少によるマンパワーの減少を補完するため、IoT等の利活用が当たり前な持続可能な社会の実現を目指し、「富山市センサーネットワーク」を構築するとともに、市民にスマートシティの利便性を実感頂くために、情報公開サイトを開設しました。
導入又は実証時において、国又は都道府県の支援制度(人的支援や技術提供、補助金等)を活用しましたか?
情報公開用Webサイトの事業化にあたっては、内閣府のデジタル田園都市国家構想交付金地方創生推進タイプSociety5.0型(令和2年度から5年間)を活用しました。また「富山市センサーネットワーク」を構築する際には総務省のデータ利活用型スマートシティ推進事業(平成30年度)を活用してIoT用のネットワーク網と都市OSを整備しました。
これから事業を考えている自治体に向け、一言お願いします。
市民が日常使いできるサービスから取り組むことで、利便性の向上を実感頂けることが重要かと思います。事業に関しては拡張性は担保しつつも、スモールスタートから始め、アジャイル的に更新していった方が良いと思います。
事業効果
その1
窓口混雑状況の公開により、混雑が平準化され、業務負荷の軽減や待ち時間の減少につながっている。
その2
河川水位、雨量のリアルタイム配信を行うことで、付近の河川の情報を危険を伴なうことなく確認することができている。
コスト
イニシャルコスト
222,271千円(税抜)
内訳
• センサーネットワーク構築 | 213,544千円 |
• 情報公開サイト構築 | 8,727千円 |
備考
総務省情報通信技術利活用事業費補助金(H30 年度)による補助額:106,772千円
ランニングコスト (1年あたり)
31,246千円(税抜)
内訳
• 運営支援 | 8,475千円 |
• センサーネットワークシステム保守等 | 20,962千円 |
• 情報公開サイト保守等 | 1,809千円 |
備考
デジタル田園都市国家構想交付金地方創生推進タイプSoceity5.0型による補助額:15,623千円
※ 主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
9か月
スケジュールの内訳
・富山市センサーネットワーク
H30.6~8 | 庁内調整 |
H30.9~H31.2 | システム構築(H31.3~ 事業開始) |
・市民情報公開サイト
R2.9~11 | 庁内調整 |
R2.12~R3.3 | システム改修(R3.4~ サービス開始) |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | 株式会社インテック、日本電気株式会社 |
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サービス名 | ①富山市センサーネットワーク、②富山市市民情報公開サイト「ToyamaSmartCitySquare」 |
運用形態 | ①個別開発製品をクラウド環境で運用、②個別開発製品をオンプレミス環境で運用 |
その他参画主体 | 民間事業者向け実証実験公募採択事業者(約30社) |