事業の概要
- 佐賀県では、メタバースやNFT(※)等の新しいデジタルの仕組(概念)“Web3”の活用により、地域の魅力を発信して関係人口を拡大し、地域を活性化する取組を進めている。
- 県内における“Web3“を活用した地域づくりのモデル創出を目指し、地域課題の解決のために“Web3 “を活用した取組を実践する団体に対して、Web3活用講座と伴走支援を業務委託により行う施策を展開。
- 実践団体となった鹿島DX研究会では、デジタル住民NFTを発行し、関係人口の皆さんとの鹿島酒蔵ツーリズムなどの地域で開催されるイベントへの参加やオープンチャット・メタバースによる交流等を進めている。
※偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータのこと。
令和5年度事業費 4,800千円
もっと知りたい!担当者にインタビュー
取組の経緯・きっかけを教えてください。
佐賀県では、県全体を実証フィールドとして先進技術にチャレンジしており、また、「自発の地域づくり」として、地域住民自らが創意工夫して地域づくりに取り組んでいます。そうした中で、Web3という新しいデジタル概念が生まれ、県内においても、いち早くWeb3による地方創生にチャレンジしようという機運が醸成され、プロジェクトに実施につながりました。
事業の効果を教えてください。
関係人口の皆様との意見交換や交流を通じて、地域の魅力の再発見や、新たな魅力発信のアイデアの創出につながっています。
事業の近況を教えてください。
令和3~5年度に2度ずつ、ワークショップを開催しました。
直近の令和5年度には、8月に公園の維持管理をテーマにアイデアソンを、12月にまちの賑わいづくりと歴史の保存をテーマにハッカソンを実施しました。開催地の市町からは、提案を施策づくりに活かしたいとの声がありました。
今後の展望を教えてください。
リアルイベントやメタバース空間での交流を継続的に行い、更なる関係人口の創出と地域の活性化を生み出し、息の長いプロジェクトとしていきます。また、当該プロジェクトをモデルとして、Web3を活用した地域活性化の取組を県内全体へ波及させていきます。
事業効果
その1
デジタル住民NFTの発行・購入により、関係人口を拡大させることができ、地域の活力の創出につながる。
その2
地域の魅力が認知されることで、来訪者(観光客)が増加し、地域の賑わいや商店街等の活性化につながる。
その3
令和6年3月時点で、40名のNFT購入者がおり、その方々との意見交換や交流を通じて、地域の魅力の再発見や、新たな魅力の発信につながるアイデアの創出につながっている。
コスト
イニシャルコスト
約4,170千円(税込)
内訳
・伴走支援者への県からの委託料(講座実施及び伴走支援料) | 約4,170千円 |
備考
デジタル田園都市国家構想交付金(地方創生タイプ)による補助額:2,085千円
ランニングコスト (1年あたり)
備考
NFT発行枚数により、ランニングコストは変動(NFT発行に伴う諸経費:1人あたり3千円)
※ 主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
6か月
スケジュールの内訳
R5.7 | プロジェクト開始、事業計画検討 Web3(NFT等)等の講習 |
R5.8 | 住民・観光等関係者向けのキックオフ説明会 |
R5.12 | NFT発行、発行PRイベント |
R6.1~ | 交流イベントの企画・実践 |
サービス提供事業者等
(関係人口向けNFTサービス)
サービス提供事業者 | 一般社団法人鹿島デジタル社会推進協議会 |
サービス名 | 鹿島デジタル住民NFTサービス |
運用形態 | NFT発行及び関連サービスを実施 |
その他参画主体 | 株式会社Dessun(NFT活用にかかる講座、指南、伴走支援)、九州NFTラボ(NFT提供)、鹿島DX研究会(実践団体としてNFTを活用した関係人口創出・地域活性化に取り組む) |