1
地域活性化

“Web3”を活用した新たな地域の魅力づくりにチャレンジする団体を支援【佐賀県】

事業の概要

  • 佐賀県では、メタバースやNFT(※)等の新しいデジタルの仕組(概念)“Web3”の活用により、地域の魅力を発信して関係人口を拡大し、地域を活性化する取組を進めている。
  • 県内における“Web3“を活用した地域づくりのモデル創出を目指し、地域課題の解決のために“Web3 “を活用した取組を実践する団体に対して、Web3活用講座と伴走支援を業務委託により行う施策を展開。
  • 実践団体となった鹿島DX研究会では、デジタル住民NFTを発行し、関係人口の皆さんとの鹿島酒蔵ツーリズムなどの地域で開催されるイベントへの参加やオープンチャット・メタバースによる交流等を進めている。

偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータのこと。

 

 

【参考情報】 佐賀県人口:80.7万人(令和5年1月1日現在) 

関連URL:https://www.pref.saga.lg.jp/kiji003100118/index.html

      (県HP)

令和5年度事業費 4,800千円

もっと知りたい!担当者にインタビュー

取組の経緯・きっかけを教えてください。

佐賀県では、県全体を実証フィールドとして先進技術にチャレンジしており、また、「自発の地域づくり」として、地域住民自らが創意工夫して地域づくりに取り組んでいます。そうした中で、Web3という新しいデジタル概念が生まれ、県内においても、いち早くWeb3による地方創生にチャレンジしようという機運が醸成され、プロジェクトに実施につながりました。

事業の効果を教えてください。

関係人口の皆様との意見交換や交流を通じて、地域の魅力の再発見や、新たな魅力発信のアイデアの創出につながっています。

事業の近況を教えてください。

令和3~5年度に2度ずつ、ワークショップを開催しました。
 直近の令和5年度には、8月に公園の維持管理をテーマにアイデアソンを、12月にまちの賑わいづくりと歴史の保存をテーマにハッカソンを実施しました。開催地の市町からは、提案を施策づくりに活かしたいとの声がありました。

今後の展望を教えてください。

リアルイベントやメタバース空間での交流を継続的に行い、更なる関係人口の創出と地域の活性化を生み出し、息の長いプロジェクトとしていきます。また、当該プロジェクトをモデルとして、Web3を活用した地域活性化の取組を県内全体へ波及させていきます。

担当部署 佐賀県政策部さが政策推進チーム

事業効果

その1

デジタル住民NFTの発行・購入により、関係人口を拡大させることができ、地域の活力の創出につながる。

その2

地域の魅力が認知されることで、来訪者(観光客)が増加し、地域の賑わいや商店街等の活性化につながる。

その3

令和6年3月時点で、40名のNFT購入者がおり、その方々との意見交換や交流を通じて、地域の魅力の再発見や、新たな魅力の発信につながるアイデアの創出につながっている。

コスト

イニシャルコスト

約4,170千円(税込)

内訳

・伴走支援者への県からの委託料(講座実施及び伴走支援料)

4,170

備考

デジタル田園都市国家構想交付金(地方創生タイプ)による補助額:2,085千円

ランニングコスト (1年あたり)

備考

NFT発行枚数により、ランニングコストは変動(NFT発行に伴う諸経費:1人あたり3千円)

※ 主にシステム導入等に係るコストを記載

スケジュール

検討開始から導入までの期間

6か月

スケジュールの内訳

R5.7

プロジェクト開始、事業計画検討

Web3(NFT等)等の講習

R5.8

住民・観光等関係者向けのキックオフ説明会
NFT発行準備・調整

R5.12

NFT発行、発行PRイベント

R6.1交流イベントの企画・実践

サービス提供事業者等

(関係人口向けNFTサービス)

サービス提供事業者

一般社団法人鹿島デジタル社会推進協議会

サービス名

鹿島デジタル住民NFTサービス

運用形態

NFT発行及び関連サービスを実施

その他参画主体

株式会社Dessun(NFT活用にかかる講座、指南、伴走支援)、九州NFTラボ(NFT提供)、鹿島DX研究会(実践団体としてNFTを活用した関係人口創出・地域活性化に取り組む)