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文化・スポーツ

デジタルネイティブや気軽に市美術館へ足を運べない方々に向けたメタバース美術館 【奈良県奈良市】

事業の概要

  • 奈良市では、所蔵作品のデジタル化に伴い、未来を担うデジタルネイティブの子どもたちや、距離や身体的な問題により気軽に市美術館に足を運べない方々と芸術との接点づくりとして、メタバース美術館の運営等の事業を行っている。
  • メタバースのプラットフォームは、一般的に公開されている「Decentraland」と「The sandbox」などを使用しており、株式会社date、奈良女子大学工学部と協力しながら、事業を進めている。

【参考情報】 奈良市人口:35.1万人(令和5年1月1日現在)

関連URL:https://naracmp.jp/metaverse
(奈良市写真美術館HP)

令和5年度事業費 26,329千円

もっと知りたい!担当者にインタビュー

取組の経緯・きっかけを教えてください。

入江泰𠮷記念奈良市写真美術館に所蔵されている写真作品の写真作品の半永久的な保存、劣化してしまった作品の復旧等を目的として、写真のデジタルデータ化を行おうとしました。そこから、デジタル化作品を有効活用するための事業として、メタバース美術館事業が発足しました。

工夫した点を教えてください。

あくまでメタバース美術館はデジタル化写真活用のための、1つの実証実験でした。web3にこだわらず、AIやマーターポート、マインクラフト等にも事業を分散させることでリスクの低減をはかりました。

今後の展望を教えてください。

美術館として教育普及活動を軸におき、メタバース(バーチャル)側のプラットフォーム側の運営(デファクトスタンダードがある程度確立する)が安定するまでは、臨機応変にプラットフォームを選択しながら実施していきたいです。

担当部署 
奈良市市民部文化振興課
実施施設:入江泰𠮷記念奈良市写真美術館

事業効果

その1

先進的な事業として注目され、複数のメディアに取り上げられたことで、写真美術館の知名度アップにつながっている。

その2

デジタル化により遠方の地域と連携して事業を行うことができるようになった。

その3

様々な事情で写真美術館に足を運ぶことのできない方々に、メタバース上で写真作品を鑑賞する機会を提供できている。(主な事業とその参加者 マーターポートを用いての事業:約4,400人、マインクラフトを用いた親子参加事業:約60人、山間部での出張展示会:約100人)※令和6年1月末時点

コスト

イニシャルコスト

23,935千円 (税抜)

内訳

・指定管理料増額分19,744千円
・備品購入費3,982千円
・消耗品費209千円

備考

メタバース以外のデジタル化事業も含む

ランニングコスト (1年あたり)

(未定)

備考

令和6年1月時点では、今後する継続事業が未確定であり、ランニングコストは未定

※主にシステム導入等に係るコストを記載

スケジュール

検討開始から導入までの期間

5か月

スケジュールの内訳

R4.4企画立案
R4.7メタバース美術館の実証実験を開始
R4.9事業開始(智弁学園高校写真部の写真を展示)
R4.11入江作品を展示

サービス提供事業者等

サービス提供事業者


(一般公開されているメタバースを利用)

サービス名

Decentraland、The sandboxなど

運用形態

その他参画主体株式会社date
奈良女子大学工学部