事業の概要
- 久米南町では、AI予約配車システムを活用したフルデマンド交通によって、運行時間内において、いつでも好きなときに乗り合い車両を配車することを可能とし、町内の移動の利便性向上を図る取組を進めている。
- 配車予約は、スマートフォンアプリ「SAVS(※)」上から、乗車・降車位置、時刻、乗車人数等を登録することで行えるものであり、電話で予約も可能としている。
- 利用者アンケートにおいて、66.4%が「行きたい買い物先まで一人でいけるようになった」、39.8%が「外出頻度が増えた」との回答があり、町民の移動の利便性向上につながっている。
- 国の補助金である地域公共交通確保維持事業「地域内フィーダー系統補助」を財源として活用している。
【参考情報】 久米南町人口:0.4万人(令和5年1月1日現在)
関連URL:https://www.town.kumenan.lg.jp/living/traffic/public-transport/index.html
(町HP)
令和5年度事業費 44,480千円
もっと知りたい!担当者にインタビュー
取組の経緯・きっかけを教えてください。
久米南町では、町内に民間路線バスもタクシー事業者もいない状況で、公共交通機関はJRとスクールバス兼コミュニティバスの状況でした。このため、コミュニティバスの利便性向上を図るためデマンド交通を導入しました。その後、さらなる利便性向上及び効率化を目指しAI予約配車システムを活用したフルデマンド交通の運行を開始しました。
工夫した点を教えてください。
利便性、効率性と運行経費とのバランスをとれるよう車両数、運行時間の設定を工夫しています。
また、運行事業者も単年で終了する事業では参画しにくいと考え、5年間の基本協定を結んでいます。
他自治体からよく質問されることを教えてください。
運行主体や、住民等からの問合せ対応の程度を聞かれることがあります。「運行主体は民間事業者で補助事業として実施しており、問合せ対応も事業者が運営するコールセンターで適切に対応いただいています。」と回答しています。
事業効果
その1
利用者アンケートにおいて、利用者の66.4%が「行きたい買い物先まで一人でいけるようになった」、39.8%が「外出頻度が増えた」と回答しており、移動の利便性向上につながっている。
コスト
イニシャルコスト
7,251千円(税込)
内訳
・オンデマンド乗合交通実証実験に係る役務提供(2019~2020年度) | 7,251千円 |
備考
AI導入に係る経費のみであり、運行経費は含まない
ランニングコスト (1年あたり)
43,980千円(税込)
内訳
・運行経費補助 | 42,000千円 |
・システム経費 | 1,980千円 |
備考
別途、地域公共交通確保維持事業「地域内フィーダー系統補助」を活用し、事業者を支援
※主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
9か月
スケジュールの内訳
H31.4 | トヨタモビリティ基金採択 |
R2.1 | AIを導入した運行の開始 |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | 株式会社未来シェア |
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サービス名 | SAVS(Smart Access Vehicle Service) |
運用形態 | パッケージ製品をクラウド環境で運用 |
その他参画主体 | 株式会社エスアールティー(デマンド交通の運行) |