事業の概要
【背景】
- 保育施設における事故は残念ながら毎年発生しており、睡眠中はリスクも高くなる。
- 睡眠中、保育士による午睡チェックは監査項目にもなっている等、保育士の物理的・心理的負担も大きい。
▷上記のような背景から、午睡(お昼寝)時の園児の様子を見守ることができるシステム(午睡センサー・アプリ)を区立保育園に導入する。これにより、センサーと保育士による目視のダブルチェックを行うことによって、保育士の物理的・心理的負担の軽減に繋げる。
▷当システムでは、園児の肌着等に取り付けたセンサーが体動を検知する。そして、体の向きを専用アプリがチェック表に自動記録。また、異常時にはアプリがアラートで知らせる。
▷令和3年度に2園でモデル実施し、効果検証したうえで翌年度以降他の園にも拡大する。
※午睡センサーは、乳幼児突然死症候群の予防や、睡眠障害の病気の評価に用いる機器ではありません。
【参考情報】 人口:28.9万人(令和5年1月1日現在)
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令和3年度事業費 1,846千円
もっと知りたい!担当者にインタビュー
取組の経緯・きっかけを教えてください。
以前から午睡時における保育士の物理的・心理的負担が大きいことは課題とされていました。保育の質の向上を目指す中で、午睡中の手書き業務をなくしたり、ICTの活用により見守りの質を高めることが可能になると判断し、モデル実施に至りました。
導入又は実証時において、国又は都道府県の支援制度(人的支援や技術提供、補助金等)を活用しましたか?
私立の保育施設等に対する補助制度はありますが、残念ながら本自治体に対する補助制度はないのが現状です。
事業の近況を教えてください。
令和4年2月から2園でモデル実施を開始しました。現在はその効果検証とその後の拡大に向けたスケジュールや事業者との調整を行っています。
事業効果
その1
システムの導入により、自動で午睡チェック表の記録が可能となり、従来手書きで記録していた業務の一部が効率化された。
その2
重大事故が起きやすいとされる保育園での午睡時の安全確認において、職員の目視等による従来のチェック方法に加え、デジタル機器でのチェックができるようになり、安全対策が強化されている。
その3
職員アンケートでは、「システムの導入により職員の心理的負担感が減ったか」という設問に対し、67%の職員が減ったと回答している。(令和3年度に導入した保育園における導入後のアンケート結果)
コスト
イニシャルコスト
6,700千円(税抜)
内訳
・午睡センサー購入経費 | 6,360千円 |
・タブレット初期設定経費 | 340千円 |
ランニングコスト (1年あたり)
5,036千円(税抜)
内訳
・基本使用料 | 570千円 |
・センサー・タブレット利用料 | 4,466千円 |
※主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
11か月
スケジュールの内訳
R3.4~11 | 庁内検討 |
R3.12~R4.2 | 導入準備 |
R4.2~ | 事業開始 |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | ユニファ株式会社 |
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サービス名 | ルクミー午睡チェック |
運用形態 | パッケージ製品をクラウド環境で運用 |
その他参画主体 | - |