事業の概要
- 名古屋市は、「名古屋市道路橋維持管理計画」において、橋梁点検業務への新技術の活用推進を記載し、令和3年度からドローン等の新技術を試行的に活用している。同計画では、令和6年度から令和10年度までに、補修工事と合わせて60橋に対して新技術の活用を検討し、約15億円のコスト削減を目指している。
- 橋梁の定期点検業務の一部においては、撮影した画像をAIで解析する、コンクリートの「ひびわれの自動検出」、「ひびわれ幅の自動計測」の技術を試行的に採用し、業務の効率化に取り組んでいる。
- ドローンを活用する点検作業では、従来の点検方法のような、橋梁点検車等を用いた高所作業が不要となる。そのため、作業員は、安全かつ効率的に作業を進めることができるようになり、加えて、点検実施に伴う道路の交通規制が不要となっている。
【参考情報①】 人口:233.1万人(令和7年2月1日現在)
関連URL:https://www.city.nagoya.jp/ryokuseidoboku/page/0000018433.html
令和6年度事業費 3,800千円
もっと知りたい!担当者にインタビュー
Q取組の経緯・きっかけを教えてください。
本市の橋梁の維持管理は、国土交通省の道路メンテナンス事業補助制度による補助を受けています。新技術の活用によりコスト縮減を図るため、市の計画に新技術の活用に係る数値目標を掲げ、令和3年度からドローン等の新技術を試行的に活用しています。
Q苦労した点・工夫した点を教えてください。
新技術にもそれぞれ特色があり、各現場条件に合致する新技術の選定に苦慮しました。工夫点は、本市独自で橋梁条件に応じてどの新技術を採用するかの選定条件を検討し、円滑に新技術の試行検討ができる体制を整えた点です。
Q事業の近況を教えてください。
令和5年度には水上ドローンを用いた点検を3橋、AIを活用した画像解析を2橋で実施し、令和6年度にはドローンを用いた点検を3橋で実施しました。今後も作業の効率化、安全性の向上、費用の縮減などを目的として、新技術の活用を検討していきます。
事業効果
Qその1
橋梁点検車等を使用する点検方法では、1橋につき半日~1日の道路交通規制(通行止め・車線減少)が必要であったが、ドローン等を活用する点検方法では、道路交通規制が不要となった。
Qその2
従来は作業員が高所で作業していたため安全面の懸念があったが、ドローン等の活用により、高所作業が不要となるため、安全性が向上した。
コスト
イニシャルコスト
-円(税抜)
内訳
-円 |
備考
デジタル田園都市国家構想交付金TYPEXによる補助額:24,894千円
ランニングコスト (1年あたり)
3,800千円(税抜)
内訳
・点検、画像解析・損傷図作成、資機材費 | 3,800千円 |
備考
記載額は令和6年度実績(年により対象橋梁数が異なるため金額が変動)
道路メンテナンス事業補助制度(国土交通省)による補助額:2,090千円(R6実績)
※ 主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
4か月
スケジュールの内訳
R3.7~10 | 点検業者決定、現地踏査、対象新技術・橋梁選定(4か月) |
R4.2~4 | 当年度の対象橋梁選定(3か月) |
R5.2~4 | 当年度の対象橋梁選定(3か月) |
R6以降 | 名古屋市道路橋維持管理計画の内容に基づき対象橋梁選定 |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | - |
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サービス名 | - |
運用形態 | - |
その他参画主体 | - |