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土木・インフラ

除雪車の稼働状況を自動で集計・公開し、住民の利便性向上と業務効率化を実現【福井県若狭町】

事業の概要

  • 若狭町は、住民が除雪状況を簡単に確認できるようにするため、令和5年度から、GPSを利用して除雪車の走行軌跡を「見える化」し、県HP「みち情報ネットふくい」で公開している。令和6年度からは、取組を発展させ、事業者の作業の進捗管理から委託費の計算までのデジタル化を実現している。
  • これまで、除雪作業の進捗状況は、事業者に電話で確認していたが、除雪車の位置情報を基に、町がシステム上で進捗を確認する運用に変更し、業務を効率化している。 また、FAXによる作業の終了報告も、車載端末の操作による連絡に変更し、町職員の報告書取りまとめ作業の負荷を軽減している。
  • さらに、以前は、事業者の申告内容に基づいて手作業で委託料を計算していたが、システム上で走行データに基づく委託料を計算できるようにすることで、効率的かつ適正・公平な事務処理を実現している。

【参考情報①】 人口:1.3万人(令和6年1月1日現在)   

関連URL①:https://www.town.fukui-wakasa.lg.jp/

関連URL②: https://www.hozen.pref.fukui.lg.jp/hozen/yuki/snowplow.html

令和6年度事業費 1,100千円

もっと知りたい!担当者にインタビュー

Q
取組の経緯・きっかけを教えてください。

A

福井県が推進する除雪車にGPSを搭載する取組によって、町内の全ての除雪車の位置情報を把握できるようになりました。これを利用して、業務改善を図りたいと思い、検討を開始しました。当時抱えていた課題として、「事業者の作業実績を取りまとめる作業の負荷が大きい」、「事業者が申告する作業実績の妥当性を検証する手段がない」といったものがありました。これらの課題を解消するべく、システムベンダと調整を進めていきました。

Q
苦労した点・工夫した点を教えてください。

A

除雪に係る作業報告の方法が変更になるため、除雪事業者に対して、取組の趣旨や、システムの操作を説明することで、理解を得ました。また、現場対応として、予定していた路線以外の除雪が必要となる場合があります。事業者の事前申告と町職員の承認があることが前提ですが、このような予定外の作業実績についても柔軟に認定しています。

Q
今後の展望を教えてください。

A

システムや運用を改善しながら、より効率的な作業を目指します。

担当部署 若狭町建設課

事業効果

Q
その1

A

主要な道路の除雪状況をインターネットで公開しているため、住民が簡単に確認できるようになり、除雪に関する町への問い合わせが減った。

Q
その2

A

作業実績の報告や集計、委託費の精算をデジタル化できたことで、委託事業者・町職員ともに、事務作業の負荷が軽くなった。

Q
その3

A

町が除雪作業の進捗や実績をシステム上で閲覧できるため、事業者が除雪作業を開始したか確認したり、事業者が申告する作業実績の妥当性を検証したりできるようになった。

コスト

イニシャルコスト

6,098千円(税抜)

内訳

・システム導入費・GPS端末費・除雪車改造費

4,438千円

・システム改修費

1,000千円

・モニター・PC購入費

660千円

備考

令和5年度除雪状況「見える化」促進事業補助金(福井県)による補助額:1,430千円

ランニングコスト (1年あたり)

1,850千円(税抜)

内訳

・保守費用

1,850千円

※ 主にシステム導入等に係るコストを記載

スケジュール

検討開始から導入までの期間

2年4か月

スケジュールの内訳

R4.8~R5.3庁内調整(8か月)
R5.4~11システム選定・導入(8か月)
R5.12~R6.3

GPS監視システム導入(4か月)

R6.4~11      

システム改修(8か月)

R6.12~     精算管理機能運用開始

サービス提供事業者等

サービス提供事業者

株式会社ほくつう

サービス名

除雪業務支援システム

運用形態

パッケージ製品をクラウド環境で運用

その他参画主体

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