事業の概要
- 吉備中央町は、町民向けポータルアプリ「きびアプリ」を提供している。暮らしの中でのちょっとした困りごとの相談や、移動支援、買い物支援、健康管理等のサービスを利用できるアプリとなっている。
- 例えば、アプリを立ち上げて「買い物」のアイコンを選択すると、スーパーの商品を自宅まで届けてくれるサービスが利用できる。また、「健康づくり」のアイコンからは、スマホのカメラに顔を写すと交感神経や脈拍の状態が記録できるサービスを利用できる。
- アプリの利用データは、町の「データ連携基盤」に蓄積される仕組みとなっているため、データを分析することで、町民の健康状態や生活上の課題、孤立リスクなどをより高精度で把握することができる。
【参考情報①】 人口:1.0万人(令和7年2月1日現在)
関連URL:https://www.town.kibichuo.lg.jp/site/degital-denen/15548.html
令和6年度事業費 6,000千円
もっと知りたい!担当者にインタビュー
Q取組の経緯・きっかけを教えてください。
当町は、町民の生活圏域に、医療機関や買い物のできる施設が少ないため、日常生活に直結する分野のサービスの充実が求められていました。そのような中、内閣府の「デジタル田園健康特区」の指定を受け、また、デジタル田園都市国家構想推進交付金が申請できることになり、以前より抱えていた当町の課題をデジタル技術によって解決していく気運が醸成されました。
Q苦労した点・工夫した点を教えてください。
高齢化率が45%を超える自治体であるため、高齢者の方々に対して、スマホの操作方法等を一から伝える必要がありました。人を中心にサービスを展開していくという考えのもと、自宅に出向いてでも説明し、普及率向上に努めました。
Q今後の展望を教えてください。
アプリに歩数計機能や血圧測定機能を付加し、町民の健康増進にもつなげていきたいと考えています。
事業効果
Qその1
運転免許を返納した方など、日常的な買い物に困っている高齢者等に対し、気軽に買い物をすることができる環境を提供することができた。
Qその2
行政が吸い上げきれない住民の困りごとにも対応できる仕組みを整えることができた。
Qその3
アプリの実装から約2年間で、「きびアプリ」の登録者数が2,000人を超えており、高齢者等を含む幅広い住民に対し、デジタル技術の恩恵を提供できている。(町の全人口は約10,000人)。
コスト
イニシャルコスト
26,400千円(税抜)
内訳
・システム開発費 | 26,400千円 |
備考
デジタル田園都市国家構想交付金(TYPE3)による補助額:17,600千円
ランニングコスト (1年あたり)
6,000千円(税抜)
内訳
・運用保守費 | 6,000千円 |
※ 主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
11か月
スケジュールの内訳
R4.4~5 | 調整 |
R4.6~8 | 調達 |
R4.9〜R5.2 | 開発 |
R5.3 | 運用開始 |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | 株式会社十字屋 |
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サービス名 | きびアプリ |
運用形態 | 個別開発製品をオンプレミス環境で運用 |
その他参画主体 | 富士通Japan株式会社、有限責任事業組合吉備中央インクルーシブスクエア、吉備中央町デジタル田園都市推進協議会 |