事業の概要
- ⾧崎県は離島や半島など、公共交通による移動が困 難な地域が多く、こうした地域で高度な知識を有する 経験豊富な医師がいる医療機関への距離が遠く、住み慣れた地域で専門的な医療を受けにくい状況にある。
- そこで、ローカル5G等の無線通信システムを活用し、 ①離島等の基幹病院 における、スマートグラス や4Kカメラ映像を介した 専門医の遠隔サポート による高度専門医療 提供に関する実証 ②離島等の医師が常駐 していない高齢者施設 における、看護師が 着用したスマートグラス 映像を介した遠隔医療・ ケアサポートに関する実証 を実施。
【参考情報①】 人口:130.6万人(令和5年1月1日現在)
実証地域 :長崎県長崎市、五島市
コンソーシアム:(株)NTTフィールドテクノ、長崎県、 国立大学法人長崎大学病院、長崎県五島中央病院、 社会福祉法人なごみ会、医療法人井上内科小児科医院
【参考情報②】 令和2年度 「地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」 事業(総務省)とは URL:https://go5g.go.jp/carrier/l5g/
令和3年度事業費 -千円
もっと知りたい!担当者にインタビュー
取組の経緯・きっかけを教えてください。
⾧崎県には8つの医療圏があり、うち4つが離島の医療圏です。他県と比較して医師の地域偏在が著しく、本土の専門医による効率的な離島医療支援体制の構築が急務でした。五島列島にある⾧崎県五島中央病院は、すでにICTを活用して遠隔医療の試みを行っていましたが、高画質画像や動画の伝送では、Wi-FiやLTEの伝送速度等がボトルネックになっていたことから、今回の実証を実施しました。
導入又は実証時において、国又は都道府県の支援制度(人的支援や技術提供、補助金等)を活用しましたか?
本事業は、総務省の令和2年度「地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」事業を活用して実施しました。
これから事業を考えている自治体に向け、一言お願いします。
今回の実証では、通信容量が大きい4K動画を使って、技術的にスムーズな診療が可能かどうかが重要なポイントでした。今回、現場の第一線の医師によって、病院間では遠隔医療での実用に耐えうるという結果がでたことは大きな成果でした。
担当部署 ⾧崎県福祉保健部医療人材対策室
事業効果
その1
ローカル5Gを活用した専門医の遠隔サポートが実用可能であることが確認できた。
コスト
イニシャルコスト
198,000千円(税抜)
内訳
• 機器購入/構築費 | 177,042千円 |
• 医療従事者人件費 | 20,958千円 |
備考
令和2年度 「地域課題解決型ローカル5G等の実 現に向けた開発実証」事業(総務省)による補助 額:198,000千円
ランニングコスト (1年あたり)
-
※ 主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
1年
スケジュールの内訳
R元.10 | 検討開始、⾧崎大学病院院⾧、NTT西日本へ働きかけを 行い、コンソーシアムを結成し、関係者との協議を重ね、五 島市をフィールドとして、離島医療での5G活用の提案書を 作成 |
R2.3 | 総務省へ提案書提出 |
R2.3~ | 総務省からのヒアリング、事業のブラッシュアップ |
R2.10 | 総務省入札実施、本県提案が落札 |
R2.11 | 実証実験開始 |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | 株式会社NTTフィールドテクノ、Zoom Video Communications |
サービス名 | Zoom |
運用形態 | パッケージ製品をクラウド環境で運用 |
その他参画主体 | ⾧崎大学病院、NTT西日本 |