事業の概要
- 松江市は、同志社大学と市の文化財に関するICT技術等の活用について、令和3年3月に協定を締結した。協定に基づき、松江城天守をVRで再現する取組を行っている。
- 松江城天守は国宝であるため、エレベーター等を設置できないことから、高齢者や体の不自由な人が天守に登ることができないという課題があった。しかし、VRにより、天守に登る擬似体験をすることが可能になる。
- 市は、VR体験ソフトが完成した際には、バリアフリー対応の施設(松江歴史館)内に設置することで、多くの人々に文化財に触れる機会を提供することを目指している。
【参考情報】 人口:19.8万人(令和5年1月1日現在)
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令和3年度事業費 309千円
もっと知りたい!担当者にインタビュー
取組の経緯・きっかけを教えてください。
ICT技術をまずは国宝の松江城天守で活用しようと考え、課題であった天守の登閣が困難な方へのVR疑似体験というアイディアにたどり着きました。
事業の近況を教えてください。
令和4年の夏から松江城天守VRの試行運用を行い、令和5年4月から松江歴史館において本格運用されています。
これから事業を考えている自治体に向け、一言お願いします。
スロープの設置などバリアフリー環境の整備が難しい文化財では、 ICT技術の活用が文化財の魅力を伝える有効な手段になるのではないかと考えています。
担当部署
・松江市松江城・史料調査課(VR制作と試行運用まで)
・松江市松江歴史館(VR登閣体験の本格運用)
・松江市松江城・史料調査課(VR制作と試行運用まで)
・松江市松江歴史館(VR登閣体験の本格運用)
事業効果
その1
令和4年度に松江城天守のVR登閣体験の試行運用を松江城東隣にある松江歴史館で行った際、629名が体験しており、文化財に触れる機会の拡充を図ることができている。
その2
同試行運用の体験者の88%が「これから松江城に行きたい」と回答しており、松江城への関心の向上に寄与している。
コスト
イニシャルコスト
309千円(税抜)
内訳
・環境整備 | 309千円 |
ランニングコスト (1年あたり)
-円(税抜)
内訳
-円
※主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
2年8か月
スケジュールの内訳
R2.12~R4.7 | I文化財の活用に関する共同研究を行う同志社大学文化遺産情報科学調査研究センターによるVR制作 |
R4.8~R5.3 | 松江歴史館でのVR登閣体験開始(試行運用)※事業開始 |
R5.4~ | 松江歴史館での本格運用 |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | - |
---|---|
サービス名 | - |
運用形態 | - |
その他参画主体 | 株式会社さんびる(VRを設置している松江歴史館の指定管理者) |