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医療・福祉・健康

音声をリアルタイムにテキスト化し、窓口での意思疎通をバリアフリー化【茨城県取手市】

事業の概要

  • 取手市は、聴覚障がい者や難聴者が、いつでも気軽にコミュニケーションがとれる体制を構築するため、令和5年6月から、障害福祉課の窓口に、音声認識文字表示ディスプレイを設置している。
  • 職員と来庁者の会話の音声を、マイクで集音し、AIを活用したアプリケーションによりテキストへ変換したうえで、窓口の透明ディスプレイにリアルタイムで字幕表示する仕組みとなっている。
  • 耳の聞こえにくい方も、視覚によって情報を入手できるようにすることで、コミュニケーションのバリアフリー化を進めている。

【参考情報】 取手市人口:10.6万人(令和5年1月1日現在)

関連URL:https://www.city.toride.ibaraki.jp/
(市HP)

令和5年度事業費 0千円

もっと知りたい!担当者にインタビュー

取組の経緯・きっかけを教えてください。

コロナ禍に、窓口にアクリル板を設置したことで、耳の聞こえにくい方々との窓口での意思疎通がさらに困難になりました。当市では、議会で音声認識のシステムを既に使っていたため、その文字をアクリル板に表示させたらよいのではないかと考え、事業者と協議を進め、音声認識文字表示ディスプレイの導入に至りました。

苦労した点・工夫した点を教えてください。

集音するマイクの指向性について、試行錯誤しました。来庁者側には隣に座る方の声を拾わないよう単一指向性のマイクを設置し、市職員側は複数人での相談対応を想定し、全指向(無指向)のマイクを設置しています。
また、音声認識結果の文字を見やすくするよう白黒反転での表示などの工夫をしています。

今後の展望を教えてください。

音声認識文字表示ディスプレイを外国人対応時の翻訳ツールとして使用することも検討しています。

担当部署 取手市福祉部障害福祉課
     取手市総務部情報管理課

事業効果

その1

筆談での相談と比較し、1相談あたり20分程度の対応時間の削減ができている。

その2

会話の内容が自動でテキスト化されるため、筆談での対応と比較し、職員の負荷が軽減されている。

その3

来庁者から「スムーズに伝わるようになった」、「書かずに相手に内容が伝わるため楽になった」、「相談相手の市職員が他部署へ電話等で話している内容も表示されるため安心した」、「相談記録を即日いただけるので記録が残せてよい」等の声を得ている。

コスト

イニシャルコスト

-円(税抜)

内訳

-円

備考

事業者との協定により無償

ランニングコスト (1年あたり)

-円(税抜)

内訳

-円

備考

事業者との協定により無償

※ 主にシステム導入等に係るコストを記載

スケジュール

検討開始から導入までの期間

9か月

スケジュールの内訳

R4.9~R5.3

事業者との調整、庁内調整

R5.4~5

運用テスト及びマイクテスト

R5.6~使用開始

サービス提供事業者等

サービス提供事業者

株式会社アドバンスト・メディア

サービス名

AmiVoice

運用形態

パッケージ製品をオンプレミス環境で運用

その他参画主体

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