事業の概要
- 土岐市では、令和3年10月から「認知症見守りシール交付事業」を開始し、行方不明になる可能性のある認知症高齢者等に対して、QRコード入りのシールを交付している。
- 認知症高齢者等の衣類や杖等に個別認証可能なQRコード入りのシールを貼り、そのQRコードを発見者等が読み取ることで、利用者家族等にQRコードが読み取られたことが通知される。そして、発見者等が発見場所を入力することで、発見通知メールが利用者家族等に送信され、伝言板機能によるやりとりを経て、保護されるという仕組みとなっている。
- 伝言板機能により、利用者の状態等を利用者家族が知ることができるほか、軽くて身につけやすいこと、専用のアプリで読み取る以外で個人情報が漏れないこと等の利点がある。
【参考情報】 人口:5.6万人(令和5年1月1日現在)
関連URL:https://www.city.toki.lg.jp/kenko/korei/1004823/1003372.html
(市HP)
令和3年度事業費 200千円
もっと知りたい!担当者にインタビュー
取組の経緯・きっかけを教えてください。
令和元年度の地域ケア会議において、地域の見守りネットワーク活動の課題として、「声掛けをしようにも、認知症の方かどうかわからない」「どこに連絡したらいいのか?」「面倒だから関わらない」という意見があがりました。見守りシールが声掛けのきっかけとなり、伝言板機能で発見者が利用者家族と連絡が取れることで、地域の方が見守り活動がしやすくなるのではと考え、導入に至りました。
他自治体への問い合わせや視察などを行いましたか?
同様のサービスは他にもありましたが、市外での保護も考えられることから、県内の導入状況を確認して、近隣市とも協力していけるよう「どこシル伝言板®」に決定しました。利用者負担金額の検討にあたっても、他自治体の状況を確認しましたが普及促進のため当市では無料としました。
これから事業を考えている自治体に向けて一言お願いします。
QRコード読み取り動作等にはまだまだ不慣れな方も多く、認知症への対応の仕方と合わせて、読み取り体験を行う講座に力を入れていく必要があります。また、若い世代向けに認知症への理解を広めていくことも重要と考えます。
認知症の人とともに暮らす共生社会の実現、誰もが安心して暮らせるまちづくりとして、普段からのご近所同士の声掛けやあいさつ、さりげない見守りのきっかけに役立っています。
事業効果
その1
認知症の方が行方不明となってしまった場合において、発見者が二次元コードを読み取ることで、ご家族等と早期に連絡を取ることができる。
その2
在宅で認知症の方を介護するご家族等の精神的負担の軽減につながっている。
その3
見守りシールの読み取り体験等の勉強会を通じ、認知症の方への声掛けの仕方の普及や、地域での見守りへの意識づけを進めることができている。
コスト
イニシャルコスト
35千円 (税抜)
内訳
・システム導入費 | 35千円 |
ランニングコスト (1年あたり)
-円(税抜)
内訳
-円
備考
ランニングコストは、新規利用者数に応じて変動(3,590円×新規利用者数)
※ 主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
1年6か月
スケジュールの内訳
R2.9~R3.9 | 庁内協議調整 |
R3.4~9 | システム打ち合わせ等 |
R3.10 | 事業開始 |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | 東邦薬品株式会社 |
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サービス名 | どこシル伝言板 |
運用形態 | パッケージ製品をクラウド環境で運用 |
その他参画主体 | - |