事業の概要
- 姫路市は、消防指令業務において、多種多様な 119番通報がある中で指令員の個人スキル(知識、経 験等)に依存せずに一定レベルの指令業務が行えるよ うにするため、AIによる支援機能を持つシステムを令和 3年7月に構築し、同年9月から運用を開始した。
- 当該システムは、119番通報があった場合に、通報 者と指令員の会話をLGWAN端末上でリアルタイムで 表示するとともに、会話の内容に応じた対処方法等を 表示する(キーワードに反応して対処法等が画面上に 表示される)ことにより、指令員の業務を支援する。
- 当該システムは、運用開始 したばかりであり、文字認識の 変換の正確性を高めていくこと が今後の課題である。
【参考情報】 人口:52.8万人(令和5年1月1日現在)
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令和3年度事業費 2,002千円
もっと知りたい!担当者にインタビュー
取組の経緯・きっかけを教えてください。
口頭指導や問合せ対応など、頻度の少ない内容も含め、紙ベースの資料を作成し対応していましたが、膨大な量のため、検索に時間を要していました。そんな折に、姫路市の福祉分野で計画されていたAIを活用した音声認識の児童相談システムを見学し、消防の指令業務にも応用できると確信したため、取組みました。
事業の近況を教えてください。
令和3年9月から運用を開始以降、月に30件程度利用していますが、現在のところ、成功事例はまだありません。
他自治体への問合せや視察などを行いましたか?
AIを活用した消防指令業務支援システムを導入している消防本部の情報はなかったため、児童相談システムを導入している自治体に使用感等の問合せを行いました。また、RFI(情報提供依頼書)を実施し、企業からの情報も集めました。
担当部署 姫路市消防局情報指令課
事業効果
その1
通報内容が自動で文字起こしされるため、メモの正確性・迅速性が高まり、業務効率が向上した。
その2
通報を受けた際、応急処置方法などのガイダンスが表示されるため、指令員の知識や経験値によらず一定レベルの口頭指導や回答ができ、指令業務の円滑化と市民サービス向上につながっている。
コスト
イニシャルコスト
1,114千円(税抜)
内訳
• システム導入費 | 1,000千円 |
• EC版コンバージャー(2台) | 100千円 |
• 双頭プラグヘッドセット用変 換ケーブル(2式) | 14千円 |
備考
EC版コンバージャー、双頭プラグヘッドセットは、指令台から 音声を取り出す装置
ランニングコスト (1年あたり)
1,200千円(税抜)
内訳
• サービス利用料(50千円/月×2ライセンス) | 1,200千円 |
※ 主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
1年
スケジュールの内訳
R2.9~R3.3 | 庁内調整 |
R3.4~6 | 公告~契約 |
R3.7~8 | 構築 |
R3.9~ | 事業開始 |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | 株式会社アイネス |
サービス名 | AI相談パートナー |
運用形態 | パッケージ製品をクラウド環境で運用 |
その他参画主体 | - |