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消防・防災

AIによりSNSの公開情報を分析することで災害時の情報収集を迅速化【愛知県豊橋市】

事業の概要

  • 豊橋市は、従来、災害発生時の情報収集について、 市民からの電話による通報だけでは状況が分かりにくい という課題を常に抱えていた。
  • こうした情報収集の課題を解決するため、令和2年 度から、AIを活用し、リアルタイムで災害情報を収集す るサービスを運用している。
  • 同サービスは、各種SNSでの公開情報を収集し、AI が分析することで誤情報の選別を行い、さらに位置情 報のない写真データから投稿された場所を特定し、どの 地域でどのような災害・事故などが発生しているかをいち早く教えてくれるサービスである。
  • 豊橋市では、平時から、 防災危機管理課の執務室 で同サービスをモニターに表 示し、迅速な初動対応が 取れるような態勢を取っている。

【参考情報】 豊橋市人口:37.1万人(令和5年1月1日現在) 

関連URL:https://www.city.toyohashi.lg.jp/5272.htm(市HP)

令和5年度事業費 990千円

もっと知りたい!担当者にインタビュー

取組の経緯・きっかけを教えてください。

従来は情報収集手段が、市民の方からの電話、現場に出た職員からの情報提供、事後の現場確認しかなく、災害規模が大きくなるほど災害時の情報収集に課題を感じていました。そこで、令和元年から同サービスのトライアルをスタートしました。令和元年東日本台風(台風第19号)で有用性を認識し、令和2年から正式導入することとなりました。

苦労している点を教えてください。

予算の都合上、ライセンス数が限られるため、収集した情報をどのように庁内全体に共有するかが課題です。

今後の展望を教えてください。

同サービスにより収集した情報を迅速に庁内全体に共有することは、災害現場の職員の二次災害による被害を予防することにつながるため、今後、庁内の災害情報共有システムに連携させて庁内各課が情報を確認できるようにするなど改善を図っていきたいと考えています。

担当部署 豊橋市防災危機管理課

事業効果

その1

24時間雨量500㎜を超える大雨が降った際、本サービスにより200件を超える事案を収集することができ、市内のいたるところで冠水、浸水等が発生している状況を把握することができた。

その2

昼夜問わず災害現場の状況が把握できるため、災害対応の参考となっている。

その3

収集した情報を庁内全体に共有することで、災害現場の職員の二次災害による被害を予防することにつながる。

コスト

イニシャルコスト

-

備考

ランニングコスト (1年あたり)

900千円(税抜)

内訳

•サービス利用料900千円

備考

サービス利用料は自治体規模によって異なる

※ 主にシステム導入等に係るコストを記載

スケジュール

検討開始から導入までの期間

1年

スケジュールの内訳

H31.4導入検討開始
R1.8トライアル開始
R2.4事業開始

サービス提供事業者等

サービス提供事業者株式会社Spectee
サービス名Spectee Pro
運用形態パッケージ製品をクラウド環境で運用
その他参画主体-