事業の概要
- 藤枝市は、静岡県警察と協力して、 AIが通話内容を解析し、詐欺が疑われる場合に電話やメールで登録者に知らせる「特殊詐欺対策サービス」の実証実験を行った。
- 解析では、「還付金」、「ATM」といった実際に詐欺に使われている単語を検出し、詐欺の可能性を判断する。
- 通話前に、電話を録音している旨のガイダンスが流れるほか、詐欺の疑いを判断した場合には、事前に登録した最大5件の連絡先に通報する。
【参考情報】 静岡県人口:363.4万人、藤枝市人口: 14.2万人(令和5 年1月1日現在)
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令和3年度事業費 880千円
もっと知りたい!担当者にインタビュー
取組の経緯・きっかけを教えてください。
市内で、特殊詐欺被害が発生したことや、新型コロナウイルスワクチン接種に乗じた新たな詐欺の発生が心配されたため、市や警察、民間事業所が連携し、市内から特殊詐欺グループの撤退を狙った取り組みの一つとしてスタートしました。
事業の近況を教えてください。
今回の実証実験から、不審な番号からの着信は、半数以上が録音ガイダンス中に相手が電話を切っていることから、詐欺被害防止として有効であると考えています。
住民の反応(声)はいかがですか?
実証実験の参加者から、「不審な電話がかかって来ない。」といった声が多く寄せられています。また、「月々の費用はかかるが、安心の保険料だと思えばいい。」「しつこいセールス電話が無くなった。」との声もいただいております。
事業効果
その1
当該サービス利用期間において、AIが通話を解析した4,666件のうち、55件(1.1%)で危険判定情報を検出した。
その2
電話を録音している旨のガイダンスが流れること等により、不審な相手から電話が、通話前に切れるようになった。(不審な相手からの通話を遮断できた割合 非通知・地区外・海外から:約62%、アポ電等警察で把握済の番号から:約55%、03や050で始まる見覚えのない番号:約47%)
その3
実証実験の参加者から、「不審な電話がかかって来ない」、「不審な電話があっても、身内等に通報してくれるので安心できる」、「しつこいセールス電話が無くなった」との声が寄せられている。
その4
詐欺の疑いを判断するAI技術について、職員の意識の醸成が図られた。
コスト
イニシャルコスト
-
備考
利用者の初期工事費用(12,100円)を補助する 取組であり、自治体の負担は利用者数に応じて変動
ランニングコスト (1年あたり)
-
備考
サービス利用料(月額440円)は利用者負担
※ 主にシステム導入等に係るコストを記載
スケジュール
検討開始から導入までの期間
4か月
スケジュールの内訳
R3.5~6 | 庁内調整(2か月) |
R3.7~ | 周知啓発 |
R3.9~ | 事業開始 |
サービス提供事業者等
サービス提供事業者 | 西日本電信電話株式会社 |
サービス名 | - |
運用形態 | - |
その他参画主体 | 藤枝警察署、藤枝地区防犯協会 |